セロ cyril のマジックは凄すぎて、アマチュアマジック歴20年以上の僕も開いた口がふさがらなくなります。ここまでいくとタネを想像すらできず純粋に楽しめて良いですね。
セロのマジックのタネ明かしはみんな気になるところですが、たとえ、タネを知ったとしても、さらにネタを購入したとしても、そう簡単に同じようにできるものではありません。テレビトリックではありませんが、セロのキャラクターとテレビの演出などが相まってできる技であって、素人がやろうとしてもそう簡単にできるものではありません。
ただ、本当にセロがやったあの驚愕のマジックをやりたい方は、実はネタを購入する事が可能です。TV放映後1年くらい立つと少しずつ販売されてきます。これらは マジックショップM で購入可能です。
他にも、一部古典的なマジックの応用といったものも見られ、マジックをやる者にとっても演技の良い勉強になります(タネを知っていたも驚きます)。以下では、セロの演じていたマジックからアマチュアにも(完全に同じようにはいきませんが)近い形でできて一般にうけるマジックを紹介します。
お札のすり替え(The Invisible Bill Switch)
ビルチェンジとも呼ばれいています。日本ですと二枚にすると言って一万円札を借りて小さく折りたたんでいくと五千円札2枚になるといった使い方ができます。ナポレオンズがテレビでやっていました。他にも、いろんなマジシャンが、他のマジックと組み合わせて使っています。最近テレビで人気のセロもマジックの端々で利用しています。僕は1000円札を借りて1$紙幣にしてびっくりさせて、「これでは価値がだいぶ下がりましたね」と冗談交じりに話して1000円札にして返しています。マジシャンなら誰しも持っているあの道具を使いますが、それは解説を見てからのお楽しみです。初心者ですと練習はかなり必要です。もちろん熱意があればマスターできるでしょう。
「クラシックマジック事典2」(3570円 リンク先はAmazon) に解説があります。この本には他にもいろいろな使えるマジックの解説がありますのでおすすめです。
輪ゴムの通り抜け(The Crazy Man's Handcuffs)
両手の親指と人差し指にそれぞれ1本ずつの輪ゴムをかけ、完全に交差させていますが、こすると目の前で隠すことなく、はずれてしまいます。ふつうの輪ゴムで、何も隠しません。信じられない現象です。僕も最初はよく分かりませんでしたが、練習して1ヶ月くらいかけて自分のものにしました。どこで見せても効果は抜群で、大事にしたいマジックの一つです。チャレンジする方は、相当の覚悟で臨んでください。
手軽に学ぶには「トランプマンのスーパーマジックマル秘テクニック」(リンク先はAmazon)に指輪と輪ゴムを使ったすり抜けの手順が解説されており、原理は同じですので、そこで学べると思います。また、簡単な解説ですが、意外にも「マギー司郎とマギー審司の超特選小ネタ手品30」(リンク先はAmazon)に、まさに輪ゴムと輪ゴムの通り抜けの解説がありました。しっかり学ぶなら、ミスター・マジシャンで扱っている2500円の本で学ぶこともできます。ビデオ/DVDで覚えたいなら、「クラッシクレンディション2」に解説されていますが、すべて英語です。日本ではマジックショップ(テンヨーでは扱っていません)などで5000円くらいで販売されています。このビデオはこのマジックのみの解説で、全て英語です。
ハンカチーフマジック(リンク先はAmazon) (テンヨー)500円 (Thumb Tip)
(画像リンク先はTOY&HOBBY大成堂(楽天)、といざらす(楽天)でも購入可能です)
セロも結構使っています。相手のネクタイの先に火を付けて復活させるという演技もこれでしょう。最も一般的な演技の仕方は、「即席マジック講座1」で、動画で紹介したように、空の手から赤いハンカチーフが突然出現します。マジック界の大発明。いつでもポケットに忍ばせておいて学校で、飲み屋でみんなをあっと言わせることができます。各社からサムチップとして発売されていますが、微妙に素材・つくりが違います。テンヨーの製品はさすができが良いと思います。この製品自身にも丁寧な解説書がありますが、さらにステップアップしたい場合には「図解 ステージマジック入門」(リンク先はAmazon)が良いと思います。分かりやすく、多くの実用的な解説があります。このマジックは、シルク自体は22cm角の小さなものなので、大きなステージより少人数のパーティーなどがあっていると思います。