クロースアップマジック講座
目の前で見せるマジックを クロースアップマジック(または テーブルマジック) と呼び、それらの代表はカードマジックやコインマジックです。カードマジックとコインマジックについては、別に解説していますので、カードマジックを覚えたい方は「カードマジック(トランプマジック)講座」へ、コインマジックを覚えたい方は「コインマジック講座」をご覧ください。あのセロがなやったマジックを探している方は「セロマジック特集」をご覧下さい。
ここでは、それ以外のマジックの習得方法について紹介します。
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クロースアップマジック おすすめの一品
クロースアップマジックを簡単にはじめるには、やはり、良い道具を購入することでしょう。下記の道具を購入して演じれば、インパクトは大変大きくなります。
- ミスターラビット
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女性や子供が相手なら、スポンジマジックが良いと思います。なぜなら、相手も参加でき、相手の手の中で増えたりすると女性なら悲鳴まであがります。スポンジもいろいろ売られていますが、ミスターラビットは、ウサギの形をしていて、それだけで、客も興味津々です。具体的には1つのウサギが相手の手の中で2つになり、さらにもう一度握ってもらうと次には4つになります。そして最後は手の中で大きな一つのウサギになります。
同じ素材を使ったマジックでテンヨーからスーパースポンジボール
というのもあります。財布の金具が入っていておもしろい見せ方ができます。マニアならこれだけでもほしいところです。コインマジックでもこの金具が使えます。
- サイキックペン
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これは、客から借りたお札を使っておこなうインパクトのあるマジックです。テレビでも良く放映されるので見た方も多いと思いますが、相手からお札を借りて、そのお札にペンを突き刺し、刺さった状態を良く見せた後、勢いよくぬくと、穴は開いていないというものです。
海外から6500円でパーフェクトペンというのが出ていて、これが元祖オリジナルです。違いは、パーフェクトペンはすり替え不要ですが、サイキックペンや下記の必殺ボールペンは手渡すにはすり替えが必要です。ただいったんすり替えてしまえば、どんなことをしても分からなくなるので、すり替えるのもうまくいけば効果はそちらの方が高いと思います。
ミスレッドという鉛筆がお札を貫通するマジックも3000円くらいで売られていますが、こちらは構造が根本的に違います。両方持っていても悪くはありません。昔デビット・カッパーフィールドがテレビで演技したようです。
- ゴーストハウス
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次に、下記のゴーストハウスは、お化けの絵の描かれた、ハンカチを、テーブルの上にたたむと、演者は何も動かないのに、ハンカチだけ動きます。これも女性なら悲鳴が上がります。目の覚めるマジックです。テレビでも時々演じられています。DPグループから「お化けハンカチーフ
」というのもでています。こちらも良いです。
- チャイナリング
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4つの金属の輪がつながったりはずれたり。場所を選ばない、古典的名作です。本当に傑作ですね。タネは同じでも、想像以上に、いろんな技法が開発されており、練習して上手にみせると、タネを知っている人の方が逆に驚くことがあります。実際僕もそうでした。デパートのおもちゃ売り場などで見たことがある人も多いと思います(ステージでのチャイナリング(大)についてはステージマジック講座を参照してください。)。
以上、紹介したものはインパクトが大変強い受けるマジックです。いっぺんにこれらを見せるのではなく、カードや、コインマジックの間に挟んで見せると、相手も一段とマジックを楽しむことができるのではないでしょうか。
クロースアップマジックの代表として良く紹介されるのが、カップ&ボール(リンク先は楽天)です。3つのカップと3つのボールを使ったマジックで、ボールが消えたり移ったりします。最後には、それぞれのカップから、予想外に、レモンが出てきたり、ひよこが出てきたりします。ここまでやると、見事ですが、相当練習が必要です。手先の練習はもちろん、タイミングやミスディレクション(相手の注意を他へひく方法)など総動員したマジックなので、チャレンジすると、いろんな勉強になると思います。ただ、最初からこれをマスターしようとはじめると挫折するかもしれません。もっと簡単で、インパクトの強いマジックはいっぱいありますので、ある程度、いろいろ覚えてから、チャレンジする方が良いかもしれません。本格的な解説DVD
も発売されています。
あの有名マジックを覚えるには
さらに、一見道具を使わないように見えるマジックで非常に有名なマジックの習得法を紹介します。ここで説明するのはプロがよく利用しているマジックですので、大事にすることはもちろん、チャレンジしようとするならそれなりの覚悟が必要です。マスターするには、1週間かかる人もいれば1ヶ月かかる人もいますし、難しくてあきらめてしまう人もあるでしょう。繰り返しますが、プロも使う、大切なマジックですので、中途半端にやって種明かしをしてしまうことのないよう、十分に練習を積んで下さい。
- 輪ゴムの通り抜け(The Crazy Man's Handcuffs)
少し前、テレビでよくみかけました。両手の親指と人差し指にそれぞれ1本ずつの輪ゴムをかけ、完全に交差させていますが、こすると目の前で隠すことなく、はずれてしまいます。ふつうの輪ゴムで、何も隠しません。信じられない現象です。僕も最初はよく分かりませんでしたが、練習して1ヶ月くらいかけて自分のものにしました。どこで見せても効果は抜群で、大事にしたいマジックの一つです。チャレンジする方は、相当の覚悟で臨んでください。
手軽に学ぶには「トランプマンのスーパーマジックマル秘テクニック」 に指輪と輪ゴムを使ったすり抜けの手順が解説されており、原理は同じですので、そこで学べると思います。また、簡単な解説ですが、意外にも「マギー司郎とマギー審司の超特選小ネタ手品30」 に、まさに輪ゴムと輪ゴムの通り抜けの解説がありました。ビデオ/DVDで覚えたいなら、「クラッシクレンディション2」に解説されていますが、すべて英語です。日本ではマジックショップ(テンヨーでは扱っていません)などで5000円くらいで販売されています。このビデオはこのマジックのみの解説で、全て英語です。
- お札のすり替え(The Bill Switch)
ビルチェンジとも呼ばれいています。日本ですと二枚にすると言って一万円札を借りて小さく折りたたんでいくと五千円札2枚になるといった使い方ができます。ナポレオンズがテレビでやっていました。他にも、いろんなマジシャンが、他のマジックと組み合わせて使っています。最近テレビで人気のセロもマジックの端々で利用しています。僕は1000円札を借りて1$紙幣にしてびっくりさせて、「これでは価値がだいぶ下がりましたね」と冗談交じりに話して1000円札にして返しています。マジシャンなら誰しも持っているあの道具を使いますが、それは解説を見てからのお楽しみです。初心者ですと練習はかなり必要です。もちろん熱意があればマスターできるでしょう。
「クラシックマジック事典2」(3570円 ) に解説があります。この本には他にもいろいろな使えるマジックの解説がありますのでおすすめです。2014年、様々Bill Switchをまとめた「ビル・スイッチ
」が発売されました。
- お札に刺さるペン(上段で解説しています)
相手に借りたお札にペンを刺して穴を開けますが、ペンを抜くと穴が空いていないというものです。